塾長日記

塾長日記【4月13日】僕たち、付き合ってもいいですか?

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こんにちは、塾長の大久保です。

 

今日は、おめでたい話です。

 

「大久保先生、僕たちつきあってもいいと思いますか?」

「ど、どういうことやねん笑?」

 

もう10年くらい前でしょうか。

生徒2人がそろって僕に相談しにきました。

僕の授業を受講している高3男子と高3女子でした。いつも隣同士で座っている生徒だったので、僕も覚えていました。

どうやら、お互い好きになり付き合いたいようで、かなり悩んだあげく「大久保に聞こう」となったようでした。

 

「付き合うのはええんやけど、

“付き合っている”ということが主になるのはよくないで?

2人は「受験生である」ってことが大前提やから。

それが2人で守れて、切磋琢磨できるんやったらべつにええんちゃう?」

 

そのあと、2人はお付き合いすることになったようです。

授業は休むことなく毎回出席し、毎回授業開始時に行うチェックテストも毎回満点を取り続けました。それが二人の付き合うときの約束だったようです。

 

「付き合っていることを合格してから親にちゃんと言えるようにも、絶対に現役で志望校に合格しよう。そのためにも、授業は絶対に出席してチェックテストは毎回満点をとろう!」

 

と決めたようで、2人は最終講まで貫きました。

結果、2人そろって東京工業大学に合格しました。2人で合格通知をもって一緒に記念写真を撮ったことを今でも覚えています。そのあと、2人は大学生活を満喫していました。1か月に1度ぐらいメールやラインが来ていましたが、元気にやっているようで何よりでした。

 

そんな2人は、無事に大学院を卒業し、社会人になり、同棲生活を始め、めでたく結婚することになりました。

 

結婚すると決めたときも大阪にわざわざ挨拶にきてくれました。

梅田で一緒に食事をしました。

受験生の時のこと、大学生の時のこと、就職活動のこと、就職してからのこと、人間関係のこと、親に挨拶にいったときのこと、いろんな話をきかせてもらいました。

せっかくだからと大阪で一番のホテルのスイートルームに泊まってもらいました。ホテルのお願いして、部屋にこっそり、結婚祝いをおいといてもらいました。とても喜んでくれたようで僕も嬉しかったです。

 

そんな二人が、結婚式をあげることになりました。

しかも、海外であげることになり、なんと僕にも声をかけてくれました。

青い空、広い海、白い砂浜・・・という最高の場所です。

元生徒の結婚式に誘われることは多くなってきましたが、海外は初です。

 

もう多くの生徒を教えてきましたが、塾を出た後も連絡をとる生徒はそんなに多くはありません。しかし、こうして今でも人間関係が続くこと、本当に嬉しく思います。そして、生徒がこうやって幸せになっていくことは、僕は数学を教えただけではありますが、教えてきた僕としても本当に嬉しく思います。

 

大阪で食事をしたときの2人は、受験生のころの彼らとは違い、大きく成長していました。しかし、2人が顔を合わせて笑っているときの表情は、あのときのままでした。

そのことに僕は、懐かしさとともに安心感も覚えました。

「この2人ならきっと幸せになれる」そう思えました。

 

この2人の最高に幸せな瞬間を、しっかり見てこようと思います。

 

結婚式によんでくれてありがとうな!

そして、心から本当におめでとう!

 

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