塾長

ご冥福をお祈り申し上げます

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こんにちは、塾長の大久保です

 

今日は
とっても言いたいことがあって
我慢する気にもなれないから
書きます

 

これを書くことで
またいつものように
批判されてもかまいません

 

この塾長日記が
書けなくなっても
かまいません

 

僕の大事な弟子の講師(以下A)人生と
Aの生徒(生徒の生徒)の命が
一人の母親のせいで
奪われてしまった話です

 

Aは
国立大学の数学科を出て
塾講師をしていました
僕のことを「師匠」と呼んでくれて
何かあるたびに
相談をしてくれる優しい男です

 

そのAに
とっても、なついている女子高生が
いました

 

彼女は
小学生のころは不登校
中学生のときはいじめられて
ほとんど学校へ行けず
高校に入っても
自傷癖が収まらない
「私なんか生きている価値ない」
そんな言葉を平気で口にするような
そんな人生を歩んでいました

 

そんなとき
彼女はAに出会いました

 

Aは彼女の初回の授業で
彼女の目つきに
違和感を感じたそうです

 

「この子、何かあるに違いない」
そう直観的に思ったそうです

 

Aは
彼女にいろんな話を聞きました

 

彼女はAには
話を積極的にしていったそうで
その話を毎授業で
聞いてあげることにしました

 

彼女はAと出会って
みるみる変わっていったそうです

 

考え方
生き方
未来のとらえ方

 

彼女は高校にも
毎日通えるようになり
友人とも話せるようになり
自傷行為も無くなりました

 

学習活動も
積極的にできるようになり
定期テストも
時間通りにみんなと同じ教室で
受けられるようになり
高得点をとれるようになりました

 

彼女の人生の全てが
はじめてうまく
まわりはじめました

 

これまでの人生の苦労は
この今のためだったんだと
彼女とAは
何度も話していたそうです

 

彼女は
「全てAのおかげです」と
たいそう感謝していたそうです

 

じつは
ここまでの話は
以前に僕も
聞いていました

 

「師匠のように対話をすることで
僕も彼女を救えたと思います」

 

僕は
「さすがAやね!
僕らの仕事の素晴らしいところだね!」
と、喜んでいました

 

しかし
彼女には
さらなる試練が待っていました

 

彼女のその変化を
疎ましく思っている人物が
現れました

 

 

彼女の
母親です

 

 

彼女が
みるみる変わっていく姿を見て
彼女へのあたりが
どんどん強くなっていった
そうです

 

 

彼女は母親に
「私が変われたのはAのおかげ
私はAのことが心から好きだ」と
告げたそうです

 

「あなたはA先生のおかげで変われたのだから
いい人に出会えたね、よかったね」

 

この一言でもいいから
お母さんが
彼女に言ってあげていれば
彼女はあんな風にはならなかった

 

でも、違いました

 

母親はそれ以来
彼女へ暴言を吐くようになりました
暴力も振るうようになったそうです

 

「出ていけ」
「お前が歩くと、きたないから家が汚れる」

 

物で殴られる
物を投げられる
風呂に入れてもらえない

 

まだまだありますが
これ以上はもう辛くて書けません

 

母親が
彼女に振り下ろした
「ふとんたたき」のせいで
右手に大きな傷を
負ったそうです

 

Aは
その傷を見つけて
彼女に理由を聞きました

 

母親に
暴力を振るわれたから。
母親が暴力をふるう理由は
彼女が楽しそうにしているから。

 

それを知ったAは
彼女を一生守ろうと
誓いました

 

彼女はその傷を
隠すように生活をしていたそうです

 

彼女は
Aのおかげで豊かな人生を
歩めると思っていたのに
家で母親が彼女を
傷つけるようになりました
心も体も

 

 

彼女にとって
塾だけが
心から羽を伸ばせる
唯一の場所になりました

 

家は地獄でしたが
塾や学校だけは
彼女にとって
心を許せる場所でした

 

そんなある日

 

 

母親は彼女に
塾をやめるように指示しました

 

 

理由は
「私の言うことは聞かないくせに
塾のA先生の言うことばかり聞くなら
塾なんていかなくていい」と。

 

彼女は家で
暴れたそうです

 

 

「お母さんは、なぜ
私の幸せばかりをうばってくるの!」

 

彼女は、母親に
大泣きで大声を上げて
反抗したそうです

 

 

それでも母親は
彼女の言葉を受け入れることはせず
彼女への暴言・暴力を
やめなかったそうです

 

彼女は
「この母親がいる限り
私は一生幸せになれない」と
Aに話をしていたそうです

 

その段階で
児童相談所に通報すべきだった
彼女の家庭が壊れても彼女を救うべきだった

 

僕はそう思います

 

 

彼女は
命を絶ちました

 

 

Aと出会い
Aによって明るい毎日を
見つけ始めたのに

 

彼女は
心理カウンセラーになることを
夢見て心理学科を目指していました

 

それなのに。

 

母親は
そのあとAと塾で会うことになりました

 

母親はAに
言ったそうです

 

「あなた(Aのこと)が娘の中で
どんどん大きくなっていくのが
私は怖かった
娘が幸せになると
私の居場所が無くなると思えて
娘が幸せになることを
受け止められなかった
一番喜んであげなければいけないのに
母親として間違っていた」

 

Aは言ったそうです
「今さらおそいです。
あなたが娘さんを殺したのです
あなたが娘さんにした
暴言や暴力を私は絶対に許さない。」

 

Aは
講師を辞めました

 

勉強を教えて
話を聞いてあげて
彼女を変えることが出来たのに
その彼女はもう今は居ない
それが辛くて
しょうがないそうです

 

Aは
彼女の母親を許していません
彼のやり方で
彼女の無念を晴らすつもりです

 

そこに対して
僕がどうとか
言える立場にないので
何も言いませんが
僕はAの活動を多角的に
全力で応援します

 

 

みなさんに
この話を聞いてもらったのは
あなたが保護者なら
今一度考えて欲しいのです

 

 

あなたは
「私は親だから」というカード
自分の子供に
適切に使えていますか?

 

 

自分は親だから
自分の子供を
自分のものと
思っていませんか?

 

自分は親だから
自分の子供を
自分が支配して当然の対象と
思っていませんか?

 

自分は親だから
子供に関することを
自分は何でも決められると
思っていませんか?

 

自分は親だから
自分の子供に対して
何してもいいと
思っていませんか?

 

自分は親だから
自分で思っている幸せを
自分の子供にとっても幸せだと
思っていませんか?

 

自分は親だから
自分が
自分の子供の中で
いつも一番だと
思っていませんか?

 

 

子供にとって
「何が幸せ」なのかを考えて
それを見つけてあげて
一緒に喜んであげられませんか

 

 

あなたにとっての幸せなど
それはあなたの価値観による
幸せで会って
子供には何の関係もありません

 

 

「誰のおかげで
ご飯が食べられて
塾に行けると思ってるんだ!!」
って、
そういう理由で子供の心を
束縛する保護者の方
おられますね?

 

 

では
一度、子供が手に入れて喜んでいるが
あなたがよく思っていないものを
子供から全てを
取り去ってみてはいかがでしょうか

 

 

先ほどの話で言えば
お母さんに言いたい

 

 

無理矢理にでも
彼女から塾を取り上げてみては
いかがですか?

 

 

彼女がその後
どのように落ちていくのか
枯れ果てていくのか
お母さんは
その目で見ればよかった

 

そうすれば
お母さんがたどり着こうとしている場所
お母さんが正しいと思っていることが
どれだけ身勝手で
自分よがりで
親としての子供を想う愛でなく
自分のためだけの愛だったか
そこに気が付けたと思います

 

枯れはてていく娘さんを
僕は指さして
「娘さんがこうなることを
あなたは望んだのでしょう?」と
僕は問いたい

 

親から見れば
自分の子供はいつまでも子供

 

でも、それはすでに
一個人であって
あなたのものではない

 

子供に嘘をつかれたと
大騒ぎしている親もいますが
あなたが子供の時も
親に嘘をついて大きくなったでしょう

 

自分のことを
棚に上げといて
自分の子供には一切認めないなんて
あなた本気で言っていますか?

 

子供にとっての幸せが
あなたにとっての幸せと一致しないとしても
または、
子供があなたに嘘をついていたとして
でもそれが
大人になるための必要な嘘だったら

 

親として
あなたは子供を
責めるべきなのですか?

 

いつまでも
自分の思い通りになる
いつまでも
自分の言うことを聞いてくれる

 

 

そんな存在として
自分の子供をとらえているのなら

 

 

子供は不幸になる一方だ

 

 

いつか
親である自分たちが先に死ぬ
そのときでも
自分の足でしっかり歩いていける
生きる力をつけさせる

 

人を愛する喜び
人に愛される喜び
人や社会に貢献する社会的喜び
そんな、愛を尊い存在として
考えられる慈悲深い心を
持ち合わせた人間に育て上げること

 

 

これらが
親としての
使命じゃないでしょうか

 

お母さんは
自分の子供が
本当の幸せを見つけたのなら
たとえ
そこに自分の影がなかったとしても
「大好きなもの、幸せなものを
見つけることが出来て
よかったね、頑張ってね」
といえなかったのでしょうか

 

 

その一言で
彼女はどれだけ救われたでしょうか

 

 

その一言さえあれば
彼女が大切に思っていることを
お母さんと共有しあえて
さらに彼女は
幸せになれたはずなのに

 

それにね
たとえAが
彼女の中でどれだけ存在が
大きくても
お母さんの存在を超えることは
できませんよ

 

お母さんが
これまで育て上げられてきたからこその
彼女なのですから

 

この文章を読んでいる保護者の方

 

もう一度
考え直してほしい

 

自分は親だから
自分の子供を
自分のものと
思っていませんか?

自分は親だから
自分の子供を
自分が支配して当然の対象と
思っていませんか?

自分は親だから
子供に関することを
自分は何でも決めてもいいと
思っていませんか?

自分は親だから
自分の子供に対して
暴力など何してもいいと
思っていませんか?

自分は親だから
自分で思っている幸せを
自分の子供にとっても幸せだと
思っていませんか?

自分は親だから
自分が
自分の子供の中で
いつも一番だと
思っていませんか?

この質問に
無理矢理な根拠で
押し通そうとしている
ものがあれば
改善をはかってほしいと
思います

 

そして
僕は絶対に
親から子供への暴力を
許さない

 

一度でも
親から暴力を振るわれた子供は
そうでない子供に比べて
大脳の発達が遅れることも
研究でわかっています

 

一度でも
親から暴力を振るわれた子共は
そうでない子供に比べて
精神的な安定が著しく弱いことも
研究で分かっています

 

暴力を振るわれている最中の子供は
その瞬間の辛さが大きすぎて
その辛さに耐えるために
「これは現実ではない」と思い込むために
違う人格を作り出します
それほど耐え難い辛さなのです

 

僕は絶対に許しません

 

何度もしていない
たった一度だけだから
私は大丈夫、
とお思いの人が居たら
全くの間違いです

 

一度だって
それが現在でなく過去であっても
処罰の対象です

 

子供にとって
何が幸せなのか
それを本気で考えてあげられる
それがけして
あなたが望んでいなくても
子供がそれを幸せだと思うのなら
心から祝ってあげられる
そんな
親であってほしいと

心から思います

 

以上

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