塾長

2月22日は亡き母の誕生日です

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塾長の大久保です

 

 

この塾長日記も

毎日たくさんの人に

見てもらえるようになりました

 

 

本当にありがとうございます

 

 

でも今日の日記は

すみません

 

 

身内の話です

聞き流してください

 

 

今日は

僕の母の話をします

 

母と僕です

 

 

父と僕です

 

 

 

そのあと

きっと近くにいる母に

少し話しかけます

 

 

 

今日、2月22日は

僕の母「美枝」の誕生日です

今も、もし生きていれば

今日で58歳です

 

 

母は

38で亡くなりました

僕はそのとき

浪人生で19歳でした

 

 

僕には

勉強をしなさいとか

一切言わなかった母

 

 

定期テストの点数が悪くても

学校に行くのをさぼっても

ニコニコして

何も言わなかった母

 

 

勉強なんて

自分でやりたいと思わないと

意味がないことを

母も父も知っていたから

勉強をしない僕に

僕に言わなかったそうです

 

 

今となれば

腹のくくった両親だったと

尊敬します

 

 

 

なので

僕はその教育方針通り

全く勉強をしませんでした笑

 

 

 

当時

僕が付き合っていた彼女と

遊びほうける毎日に

「彼女のこと寂しくさせちゃだめよ、しん」

と応援していた

あなたでしたね

 

 

深夜の外出も

深夜の長電話も

「男なんだから、彼女を守ってあげなさい!」って

そんなあなたでしたね

 

 

あれはきっと

あなたが

寂しがりやだったからでしょうね

 

 

 

余談ですが

僕が高校2年生のとき

反抗期もあって

母親の右腕に手をあげて

あざをつくったことがありました

 

 

母親は

とても悲しい顔をしていました

 

そんな母に

ごめんなさいの気持ちと

それが素直に言えない

もどかしい気持ちを

感じていました

 

 

その夜

父親が帰宅してから

何度も何度も本気で殴られました

当然です

 

 

母は父に全力で愛されていたのですね

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

まだ忘れません

母が旅立ったあの日のこと

 

 

じつは

浪人を決意してから

僕は家を出ました

 

 

なので

独り暮らしをしていたあの日

母から携帯に電話がありました

 

 

 

 

 

 

 

「しんちゃん、

久しぶりに2人で

ごはんでも一緒に食べに行く?」

 

 

 

 

 

「いかへんわ、勉強あんのに」

 

 

 

 

 

 

 

勉強を理由にしていましたが

断った理由など

ありませんでした

恥ずかしいのもあるし

本当に「なんとなく」です

 

本当に

なんとなく断り

行きませんでした

 

 

 

 

 

でもそれが

母と交わした

最後の言葉でした

 

 

 

 

次の日の朝

母は他界しました

 

 

棺の中の母は

僕の知っている母では

ありませんでした

 

 

幼いころ、僕は

小学校から帰ってきて

母とおしゃべりするのが

大好きでした

 

 

「おかあさーん、

今日のよるごはんなーにー??」

 

 

「今日は、

しんちゃんが好きなカレーやで!」

 

 

夜ご飯のメニューは

聞く前から

匂いでわかってたんです

 

 

 

僕は

メニューを知りたかったのではなくて

お母さんとしゃべりたかっただけ

 

 

 

棺の中の母は

僕に「カレーやで」って

教えてくれた

あの温かい笑顔の母では

ありませんでした

 

 

 

あの日

もし

 

 

あの日

もし僕が

一緒にご飯に行ってたら

 

 

あの日

もし僕があなたの言葉に

耳を傾けてたら・・・

 

 

未来が

変わっていたのかもしれない

そう思うと無念でなりません

 

 

 

 

お母さん

 

 

あなたの息子は

あなたがこの世を旅立った歳を超えました

 

 

 

あなたにいろいろ聞きたいことがあります

 

 

 

あなたに

僕の国立大学合格を

見せてあげたかったのに、なぜ

 

 

 

あなたに

僕が数学を教える姿を

見せたかったのに、なぜ

 

 

 

今の僕なら

あなたに思いっきり

贅沢させてあげれるのに、なぜ

 

 

 

 

あの日

あの電話で僕が一緒に食事に行っていたら

あなたの未来はかわりましたか?

 

 

 

あの日

あなたは僕に

何が言いたかったのですか?

 

 

 

 

僕は

あなたの息子として

自慢できるような人生を

歩んだとは言えないけど

僕なりに頑張って来ました

 

 

 

 

徒競走で一番になった

あの日のように

褒めてはもらえませんか?

 

 

 

僕はもっと

あなたに褒めてもらいたかった

 

 

 

妹2人があなたに甘えているとき

「しんちゃんは

お兄ちゃんだから

一人であそべるもんね

えらいね」の言葉の前で

本当は

僕ももっと

あなたに抱きしめてもらいたかった

 

 

そして

 

 

きっと

寂しがりやだったあなたを

今は僕が

「よく育ててくれたね」と

抱きしめてあげたい

 

 

 

「お母さんよく頑張ったね」

「お母さんよくお父さんに尽くしたね」って

息子としてあなたを

抱きしめてあげたい

 

 

 

あなたを愛した

あなたが愛したお父さんは

一昨年

がんになりました

 

 

 

命が

残りわずかになったと

わかったとき

あの威厳に満ちたお父さんが

背中を丸くしながら

「お母さんに会いたい」と

つぶやいていましたよ

 

 

あの言葉が

お父さんとあなたの

全てですね

 

 

お父さんのあの声

お母さんは聞こえましたか?

 

 

 

お母さん、僕は

生き方を

間違っていませんか?

 

 

 

 

お母さん

僕は人に優しく

できていますか?

 

 

 

 

お母さん

僕はあなたの自慢の息子に

なれていますか?

 

 

 

僕がいつまでも

困っている人を放っておけないのは

僕を救ってくれた人への恩と

あなたの教育のおかげです

 

 

「しんちゃんは、

人を救う人になるの」って

僕に言ってたもんね

 

 

 

 

 

そのおかげで

たくさんの人に

声をかけてもらえるように

なりました

「先生、聞いて」ってお話を

してもらえるようになりました

 

 

 

お母さん

あなたのストーリーは

僕の中に

確かに息づいてるから

 

 

お母さん
ありがとう

 

 

きっと

僕の近くにいるのだろうから

敢えて言うね

 

 

 

 

僕は

これからだから

僕は

まだまだこれからだから

 

 

 

いつか

「さすが私の息子だね」って

お母さんに言ってもらえるように

頑張るからね

 

 

まだまだ時間がかかるだろうけど

待っていてください

 

 

 

また

来年の2月22日に

お会いしましょう

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