こんにちは、塾長の大久保です。
春期講習会に入り、毎日10時間近く数学を教えております。
保護者の方からLINEで「そんなに仕事して大丈夫ですか?」と言われることも多いのですが、確かに、体力的に辛いときもありますが、生徒が「そういうことやったんか!」という顔をするたびに、僕も元気をもらえます。
数学を教えることで救われている日々です。
数学を教えることも好きなのですが、生徒が分かった瞬間にみせるあの顔を目の前でみれることが、この仕事の何よりのやりがいです。
今年の春期講習でも、嬉しい瞬間が何度もありました。
今日はそのお話。
とある進学校に通う新高校2年生のD君。
部活動を熱心にするあまり学習をおろそかにしてしまい悩んでいるところ、自信塾に来ました。将来は医学部に進学したいと希望してますが、数学が苦手な様子。
「2次関数がわからないので、なんとかしてほしい」ということで、春期講習は、個別指導で徹底的に2次関数を扱うことにしました。
平方完成や判別式の計算から始めました。文字通り教科書レベルからの指導です。
「こんなこともできなんですね、僕。頑張らないと!」とD君は何度もつぶやいていました。教科書レベルの問題を教えながら、僕はじつはワクワクしていました。
「D君、伸びるなこれは」と確信しました。
それは、D君の理解する能力がとても高く、まるでスポンジが水を吸い込むように吸収していきます。また宿題をどれだけ多く出しても、次の授業までには必ずこなしてくるやる気があったからです。
D君は、数学が出来ないのではなく、これまで正しい方法でしてこなかっただけ、だと確信しました。
授業では、ゆっくり丁寧に2次関数を鍛えました。苦手ということもあり、かなりゆっくりと教えていきましたが、次第に慣れてくるD君。授業のスピードを少しずつ速くしていけました。
平行移動、対称移動、最大値最小値問題、2次不等式、解の配置問題、、、大学入試で頻出の分野を徹底的に扱いました。
そして、最終講。
「センター試験を解いてみようぜ!」と僕が提案。
じつは、僕はD君の授業に密かな目標を立てていました。
「春休みでセンターの2次関数の問題は自力で解けるようにしてやりたい」というものでした。もちろん、春期講習だけで全問完璧に解けるようにするのは無理ですが、なんとか手が付けるようにしてやりたい、という気持ちでした。
どうだったと思います?
3月の末に平方完成でさえも計算ミスをしていたD君が、僕がヒントを1つだけ与えたものの、ある年度のセンター試験の2次関数の問題を完答するに至りました。
最近のセンター試験の2次関数の問題は量も軽く、簡単だったので、かなり前の年度の問題をしてもらいましたが、完答でした
「まじで?こんなにできるん?!」と、本人。
「せやで、できるやん!だから、Dに数学の能力はあるんやって!今までちゃんとしてこーへんかっただけ!」
「俺、頑張るわ他の分野も!」
彼は、これからびっくりするぐらい伸びると思います。
この春期講習で「やればできる」ことを実感できたからです。
それが「自信」なんです。これさえ手に入れば、こっちのもんです。
しかし、自信というものは放っておくといつしか無くなってしまいます。
育ててやらなければいけません。
どうやって育てるのか、、、
自信の大好物は「成功の経験」です。
計算が出来るようになった、
問題が解けるようになった
定期テストで点数がとれるようになった
模試でとれるようになった、
どんな成功体験でも、自信は育ちます。
自信塾では、そんな体験をたくさんさせることで自信を育てていきます。
そして、勉強で得ることのできた自信は、いつか「生きる自信」につながっていきます
自信塾で得てほしいことこそ、これなんです。
これからのD君が、楽しみです。