こんにちは、塾長の大久保です。
今日は、1%の重みのお話です。
昨年の自信塾の生徒で、
とある国立大学の医学部医学科を受験し不合格だった生徒がいます。
入塾した当時の全統模試の数学の偏差値は42。
他の教科もあまり変わらない成績でした。
「俺、ほんまにやばいで?
大久保先生、びっくりするで!あまりの出来なさに俺のこと教えたくなくなるで笑?」
と、授業を担当する前の僕に謎の威嚇をしているのが彼でした。
そんな、全く何もわかっていなかった彼でしたが、
自信塾で1年間、努力に努力を重ねました。
少々、精神的に弱かった彼ですが
毎日きっちりすべきことをこなし、泣き言を言いながらも
医学部に向かって頑張っていました。
「そういうことやったんや~」
彼が授業中に何度も言っていた言葉です。
意味も解らず解法を暗記して高校のテストを乗り切っていた彼が
自信塾の授業を受けて、意味からちゃんと理解した瞬間だったのだと思います。
秋ごろの偏差値は70に迫るほどに成長していました。
そして、本番。
センター試験の結果は88%の得点率でした。
国立大学の医学部医学科志望でしたので、気が抜けない得点率です。
2次試験までの一か月で
英語、理科、数学、面接の対策に励み
これでもかというほど訓練しました。
解法はもちろん、
答案の書き方、解く順番の見極め方、問題が求めていることの見抜き方など
より一層実戦的な対策までしました。
しかし、彼は不合格でした。
数学を教えていた僕の感覚では、
もちろん、まだまだ足りないところはありましたが
中程度の医学部医学科や、旧帝大の理系学部であれば、
十分合格する力があると判断していました。
ですので、正直、不思議な気持ちでした。
そして、先日、採点結果が送られてきました。
センター試験と2次試験で1600点が満点のテストで、
彼は15点足りませんでした。
その結果を聞いたとき
心の底から悔しさがこみ上げてきました。
数学がわからなくてどうしたらいいのかわからないと困っていた彼が
必死に頑張って偏差値70近くまで成長しました。
もちろん、受験生は、みな同じように頑張っているわけですから
こんなこと理由にはなりませんが、
僕はただただ悔しかったのです。
彼はもっと、悔しかったと思います。
1600点中、15点です。
わずか、1%です。
もちろん、勝負の世界ですので、
1%であろうと、10%であろうと
負けは負けですのでしょうがないのですが
僕が皆さんに言いたいのは、この出来事を伝えたかっただけではありません。
僕が言いたいのは、
人生というものは、たとえ1%の違いでも
そのあとの道が大きくかわる可能性があるのだということです。
彼の経験を通じて
この文章を読んでいるみなさんに、実感してもらいたいのです。
100点満点の定期テストで計算ミスをして
1点ぐらいいいや、と思っていませんか?
たとえ1点でも、1%ですから
この話と同じことなのです。
人生は、いろんなタイミングで岐路が訪れます。
その勝負の時には、たとえ1点でも、落としてはいけない
と、心に決めなければいけません。
それは、常日頃から、その心構えをして臨む癖をつけて欲しいのです。
- 1%、1つの選択が
人生を変えてしまうかもしれない、
その危機意識をもつことから始めて欲しいと思います。
彼は、
もう一年、自信塾で頑張ることを決めました。
大学には落ちてしまいましたが
この経験で、彼は大切なことを手にしたと僕は思っています。
次こそ、医学部医学科に合格し
夢を叶えてもらいたいと思います。
1%の重み、皆さん、忘れないでください。