塾長

計算で出した答えがいつも正しいとは限らない

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こんにちは、塾長の大久保です

 

 

先日、友人の社長から
「ある人の、話を聞いてやってくれないか」
と頼まれました

 

塾を始めようと考えているお方の
相談を聞かせてもらいました

 

 

僕よりもお年を重ねられた方でしたので
僕に話せることはあるのかなと
思っていましたね

 

 

 

僕自身
経営を学んだわけでないので
難しいことはわかりません

 

 

 

 

 

 

その方は
ご自分で作られた
経済的なことに関する
いろんな資料をお持ちになって
僕に一生懸命
プレゼンをされていました

 

 

 

 

確かに練られた資料でした

 

 

 

 

 

出来るだけ損をしないように
できるだけ生徒が入塾するように
ち密な計算をされていましたね

 

 

 

 

 

 

確かに
そういう分析は必要なのかもしれません

 

 

 

 

 

でもね
話を聞いている途中から
僕は
違和感を感じ始めました

 

 

 

 

 

 

その感情を覚えてから
正直、
話は頭に入ってこなくて
「なんだろうこの気持ち」と
そればかり考えていました

 

 

 

 

 

いろんな表やグラフを見せられて
いろんな数字を見せられて
確かによく出来ているのです
しかし
何も魅力を感じません

 

 

 

 

 

 

 

 

そして
ある瞬間、わかったのです

 

 

 

 

僕が塾を作ったときにあって

今の話に全くないもの

 

 

 

 

 

 

 

「○○さんは、なぜ塾を作りたいのですか?」
「○○さんは、塾で何を教えたいのですか?」

その熱量を全く感じなかったのです

 

 

 

 

 

 

 

 

塾は、仕入れがありません
ですので
小売業などと比較すると
損はしない業界です

だからこそ
乱立する傾向にあります

しかし
乱立するからこそ
それぞれの塾の個性が問われます

 

 

 

 

 

 

 

 

勉強ができる講師
勉強をわかりやすく教える講師
そんなのは
今や腐るほどいます

 

 

 

 

 

大切なのは
その塾が
勉強を教えるのは当然で
その先に何があるのか

 

 

 

 

 

 

〇〇さんは
損をしないお金儲けの勘定しかしていなかったのです

 

 

 

 

 

 

適切な場所に
適切な箱を作って
適切な講師を用意して
適切な宣伝を打って
それだけで
成功すると思っていたのです

それでは
けしてうまくいきません

 

 

 

 

僕に○○さんを紹介した社長は
きっと
○○さんにそれを教えたかったのでしょう

 

 

 

 

 

 

 

○○さんにいろんなお話をしました

 

お金の計画も確かに大切です
でもね
それだけでうまくいきますかね?

生徒や保護者は
ロボットではなくて
生きている人間です

生徒や保護者は
人生を何とかしてほしい
助けて欲しいと
連絡をくれるのです

金勘定しかしていないと
必ず相手はわかるものです

相手が本気になっているかどうかは
わかるものです

その相談相手が
金勘定しかしていないとすると
そんな塾を
信頼をして頼ってくれますかね?

 

 

 

 

 

 

僕は
経済の勉強などをしたわけじゃないから
きっと○○さんの方が
知識も上だと思います

 

 

 

 

 

 

 

 

自信塾より
便利な場所にあって
設備も整っている塾は
いくらでもあります

でも
自信塾が支持されるのは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人が
相手によって心を動かされるのは
その人が計算上手だからではなくて
そこに心があるから
だと思うのです

 

 

 

 

 

 

 

数学を教えていても
数学の教え方がうまいだけでは
生徒の数学の成績は上がりません

 

 

 

 

 

 

 

生徒は
「この人は
自分のために一生懸命にしてくれている」

 

 

 

この感情が「信頼」を生み
その信頼が
安心感を生み
あらたな努力の機会になるのです

 

 

 

 

 

 

そこに
両者の計算はありません
あるのは
両者の心です

 

 

 

 

 

 

 

 

数学を専門にしている僕が言うのも
こっけいですが
塾にとって
さらには指導者にとって
いや、
人にとって
本当に大切なことは
計算によってはじき出した解ではなく
心が自然に導き出した解
だと僕は思います

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