塾長

「見返り」

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こんにちは、塾長の大久保です

 

面談の時に
塾長日記のことなど
いろんな質問をいただきます

 

面談では
もちろんお答え
させてもらっています

 

でも
お問い合わせや
お手紙で
頂くこともあります

 

本当は
頂いた全部の質問に
お答えしたいのです
本当です

 

でも、ごめんなさい
時間的にも物理的にも
それは厳しいのが現状です

 

でも
全部目は通しています

 

全部にはお応えできないのですが
とても気になる、本質的な質問が来たので
これには
お答えさせてください

 

質問の内容は
こうです

 

「先生は、塾長日記で
いろんな人にしてあげたいと
おっしゃられますが
見返りは求めないのですか?」

 

わかります
そのお気持ち、心からわかります

 

何かしてあげてきたとしたら
その見返りや、
例えば、「誉め言葉」など
欲しいと思うのは
人間として
当然の反応、気持ちだと思います

 

もちろん
僕も人間だから
その気持ちが生まれないかと言えば
嘘になります

 

 

 

ですが・・・
なんていえばいいのかな・・・

 

 

 

 

 

 

僕の仕事は
数学を教えることで
生徒に
数学の力をつけてあげること

 

 

それだけでなく
小さな成功体験を
たくさん積ませてあげることで
彼らの自己肯定感を高めて
「生きる力」を
つけてあげること

 

だと思っています

 

 

 

その数学教育をする過程で
生徒は多くのミスをします

 

 

 

 

僕が教えたことが
教えた瞬間に
全てできる

そんな生徒は
今までいませんでした

 

 

東大や京大や医学部に行った生徒でも
教えたことを
自分で熟成させないと
使えるようにはなりません

 

その過程で
何度も失敗をし
それでも
何度も練習することで
いつか必ず出来るようになります

 

それまで、僕たちは
「待ってあげる」ことが
大切なのです

 

生徒たちが
出来るようになるまで
熟成して自分で使えるようになるまで
僕らはひたすら
待ち続けます

 

 

もちろん
発破をかけることもあります

 

 

でもそれも
「待ってあげる」という
教育活動の一つです

 

 

僕ら教える立場の人間は
生徒に期待することをやめることなく
生徒の未来を信じ
出来るようになるまで
ひたすら待ってあげるのです

 

 

だから
見返りを求めていないのではない

 

出来るようになることが見返りであれば
僕らは
ひたすらその見返りを
待っているのです

 

 

もちろん
残念な結果になることもあります

 

 

どれだけ親身になっても
LINEで「今月で塾をやめます」という
連絡を受け取ると
「これまでやってきたことが、、、」
という、
何とも言えない寂しい気持ちにもなります

 

 

「所詮、他人だから」というカード
これほど寂しいものは
ありません

涙もでるほど悔しいときもあります

 

 

でもそれは
そういうご縁だったと
無理矢理、思うようにしています

 

じゃないと心がもちません

 

その人が
他の場所で幸せになれれば
それでいいのです
僕がしてあげられることは
もう何もありません

 

 

だから
僕も数学教育において
見返りを求めていないわけではない
出来るようになるのを
ひたすら待っているのです

 

 

 

ではそれ以外の
数学教育以外のことで
見返りを求めていないのか

 

 

 

それはですね

 

 

 

僕が他の人に
何かお力添えをさせてもらうのは
見返りを求めて
やっているわけではありません

 

 

 

それは
僕が今まで
他の人の協力を得て
ここまで来れたから
その人が僕にしてくれた分
次は僕が
何かさせてもらっているのです

 

 

そして
さらに少しお恥ずかしいことを言えば
僕に期待してくれたけど期待に沿えなくて
悲しい思いをさせてしまった人に
まだ「ごめんなさい」と
謝ることができていない人への
贖罪の気持ちもあります

 

 

それで許されるということでは
ありませんが
せめてもの気持ちです

 

 

だから
そもそも
何かさせてもらった人に
何かを求めているわけではないのです

 

 

でもね

お力添えをさせてもらった人に
僕に何かを返して欲しいとは
思ってないけど
「願っていること」はあります

 

 

もちろん
「ありがとう」のお言葉を
頂けることは
これは本当に嬉しい

 

 

「あなたが居てくれて本当に良かった」

 

 

 

そう言ってくれることは
本当に嬉しいので
そう思ってもらいたいと思いながら
させてもらっていると言っても
過言ではありません

 

 

そして

最も願うことは

 

 

 

僕がさせてもらって
そこに感謝の気持ちを
感じてくれたなら
それを
次の人にまた繋げて欲しい

 

 

これが
僕が最も求めることですね

 

 

 

だから
見返りは求めてないけど
願っていることは
こうやって
たくさんあります

 

 

 

 

アンパンマンの歌に
こんな歌詞があります

「何のために生まれて
何をして喜ぶ
わからないまま終わる
そんなのは嫌だ」

 

 

僕はきっと
こうやっていろんな人の
お力添えをさせてもらって
僕の差し上げたもので
その人が笑顔になって
それを知ったときに
僕の心に生まれる喜びが
僕が最も欲しいものなんだと

 

 

そうやって
生きていくのだと思います

 

 

 

それが
僕の生きる道
僕の使命
なんだと強く思います

 

 

 

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