塾長

懐かしい気持ちになりました

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塾長の大久保です

 

こんな僕にも
弟子と呼べる人がいまして
昨日、偶然、彼の話になったので
連絡をとってみました

 

文字でしたが
久しぶりに連絡をとって
楽しかったな

 

昔、
数学のテキストの作り方とか
問題の選定のしかたとか
授業で心がけることとか
いろいろ
伝えました

 

当時、僕は大手の予備校で
朝から晩まで授業をしていましたので
その休み時間などを使って
問題をメモ書き程度に作ったり
テキストの原稿や
執筆依頼を受けている本の原稿などを
レコーダーで録音していました

 

僕が授業から帰ってくる夜11時頃
僕の家の最寄り駅に彼と集合して
一緒に夜ご飯を食べ

家に帰ってきて
僕は書斎で
次の日の予習をAM2時頃までします
2時から5時まで睡眠をとり
6時には家を出発します

 

その僕が睡眠をとっている
夜中の時間を使って
その彼が
レコーダーで録音していた内容を
原稿に上げてくれたり
メモ書きで書いていた数学の問題を
データにしてくれたり
それを朝までしてくれていました

 

1年ぐらいかな
彼の生活の面倒は僕が見ていましたので
数学の勉強やテキストの作り方
授業の仕方を
しっかり学んでもらいました

 

その経験から僕も
彼から得ることは多かったですね

 

 

彼との出会いは、、、

 

 

彼が
予備校講師になるために
前職を退職し
当時の予備校講師の大御所のところにいって
「数学の予備校講師になるにはどうしたらいいですか?」
と聞いたそうです

 

 

その大先生に
「大久保君の授業を見て来なさい」
と言われ、僕の元に来ました

 

 

彼には当時から奥さんがいて
転職して
数学の塾講師になることに決めたようでした
並々ならぬ勢いでしたね
前職はもう離職をしたうえで
僕の元にきましたから

 

 

真面目で
頭がよくて
愚直で
でも「華」がなかったので
2人でいろんなことをして
遊びましたね笑

 

 

彼は見事に
この世界で一旗揚げ
大手予備校の講師となり
今は
自分で塾を開業しています

 

 

ときどき
この問題の解説って
これでいいですか?
なんて連絡をくれますが
もう僕が教えることなんて
何もありませんよ

 

 

もう十分すぎるほど
素晴らしい数学講師です

 

 

僕にも師匠が居ます

 

 

大学生の時に
学祭の時間を使っては
東京に上京し
その師匠の家に住み込みをさせてもらって
家事から全てさせてもらい
“カバン持ち”をさせてもらっていました

 

 

毎日、御講義でお疲れだったのに
僕のために夜に1時間くださって
いろんな質問をさせてもらいました

 

数学を教えることとは
塾講師にとって必要な資質とは
問題の選び方とは
テキストの作り方とは
授業で心がけていることとは
授業で最も大切にしていることとは
板書で大切にしていることとは
色使いでこだわっていることとは

 

1週間という
短い期間でしたので
限られてはいましたが
本当に夢のような時間でした

 

住み込みで修業をさせてもらっていたときは
毎晩、高価なものを食べさせて
くれました

 

 

1人前、何千円の焼肉とか

 

 

「いつかお前も
こういう店に来れるようになるからな
今は、大学で頑張るんだぞ大久保」

 

 

というお言葉を頂きました

 

僕に
夢を見させてくれたんですよね

 

 

高級な鞄

高級な時計

高級なマンション

 

 

数学の力で全てを手にしていた師匠

 

 

僕にはあまりにもまぶしい存在でした

 

 

「大久保、男の嫉妬や、男の妬みは
本当にだめだ
いいか、お前は絶対にいじめられるから
それでも、他人を妬むんじゃないぞ
裏切られて辛くても
お前が正しいと思うことを
続けるんだぞ」

 

これも
何度も言われました

 

 

 

「大久保、
今は、お金のない国立大生だけどな
お前は必ず多くの人に影響を与えて
お金持ちになる数学講師になるからな
負けるな
頑張るんだぞ」

 

 

何度も言われました

 

 

 

頻繁に、東京から
「ちゃんと食べてるか?大丈夫か?」
「生活できているか?」
「お前、今財布にいくらはいってるんだ?」
「携帯止まってたぞ大久保、何で言わないんだ!」
とか
いつも気にかけてくださいました

 

 

本当に優しい師匠でした

 

 

僕もこうやって
大人の人に
助けられてここまできました

 

 

今では
本当に感謝しかありません

 

 

懐かしい気持ちになったので
書きました

 

 

お付き合いありがとうございました

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