塾長

20代の若者から相談を受けました。

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塾長の大久保です

 

 

最も大切なのは

「信念」だと思います

その信念に繋がる

「熱い思い」が

いろんな人の「心」を

動かすのだと思うのです

 

 

経営者としても

教育者としても

 

 

 

塾を開業したい、

そんな若者から

相談を受けました

 

 

彼は

20代の若者です

 

 

僕が20代のとき・・・

僕は

大手予備校の数学講師を

していました

 

 

月曜日から木曜日は

東京で90分×5コマの授業

木曜日の夜

新幹線で大阪へ移動して

金曜日は

大阪で90×5コマの授業

土曜日朝には

東京へ移動して授業・・・

日曜日は

地方で講演

そんな生活でした

 

 

 

毎週、

のべ100題の入試問題を

解いて、

解説をしていました

 

 

そのときの経験が

全て今に通じていると

心から思います

 

 

塾の経営、だなんて

その頃の僕には

時間的にも能力的にも

無理なことでしたので

彼は

どんな人間なのだろうと

とても興味がありました

 

 

彼は

ノートパソコンで

大量の資料を使って

いろんなことを

説明してくれました

 

 

 

確かに、

いろんなことを

緻密に

考えられていました

 

 

 

 

僕はこれまで

「経営」は

一切学んでいなかったので

彼の方が僕よりも

経営に関する知識も豊富で

視野も広いと感じました

 

 

 

しかし

彼の話を聞いていて

「すごい」と思うけど

「すごい」としか思わないのです

 

 

全くワクワクしないのです

 

 

 

彼のお話を

ひとしきり聞かせてもらってから

彼に聞きました

 

 

「経営戦略や

ライバル塾との戦い方・・・それは

わかったんやけど

この塾の指導理念は、何なの?

生徒をどうしたいの?」

 

 

 

「それは、講師を雇って・・・」

 

 

 

「違う違う、

僕が聞きたいのは

塾長として

どういう指導理念を

持っているのか、ということ」

 

 

 

彼は、

答えられませんでした

 

 

 

「その理念が無いと

結局、

他の大多数(全てとは言ってません)の塾と同じで

お金儲けしか考えずに

規模を広げることばかりを考えて

一番大切な

「生徒の心」「生徒の指導」が

空っぽの塾になってしまうで?」

 

 

 

彼の熱意は

理解できています

彼も大学受験で苦労したようなので

その経験を生かしたい、その

気持ちはわかるのですが

いろんなことを考えすぎて

いろんな知識がありすぎて

「最も大切なこと」

「最も考えなければいけないこと」を

置き去りにしてしまっているのだと

思いました

 

 

 

「誰に聞いてもらっても、

誉められてばかりなので

きっと大久保社長にも

褒めてもらえると思ってたのですが

大変な間違いを起こしていますね

練り直してくるので

また、聞いてもらえますか?」

 

 

「僕なんかでよければ、ぜひ!」

 

 

 

彼には未来がある、

そう思うので

必死に考えてきてもらいたいと

心から思います

 

 

 

数字を使った戦略も

大事なのでしょう

具体的な

数値目標も大事なのでしょう

 

 

しかし

子供たちを指導する塾では

それだけではいけない

 

 

子供たちは

心が豊かだから

その子供たちと接する僕たちが

最も大切にすべきは

この子をどのように指導して

この子をどこへ導いていくのか

そこにある「信念」だと思います

そこに通じる「熱い思い」だと思います

 

 

税理士に言われます

社長、もう3校舎ぐらい

出しましょうよ!と。

 

 

確かに、

今の自信塾の経済体力からすれば

問題ない

 

 

 

でもそれでも

なぜ出さないかというと

僕の目が

届かないからです

 

 

僕の考え方の届かない校舎を

創っても

それは「自信塾」ではなくて

ただの「箱」です

 

 

意味がない。

 

 

自信塾は

上本町校と北千里校、で

十分なのです

(今、話が進んでる海外の校舎は

コンセプトが違うから話は別ですが)

 

 

この僕の考えを潰してまで

新しい校舎を建てる気は

全くありません

 

 

恥ずかしながら

僕は「経営」を知りません

だから、

経営者としては

失格な選択もしてきてると

思います

 

 

しかし

経営者として失格な選択も

教育者としては

間違っていないときもあります

だから、

僕は胸を張ってその選択を

しています

 

 

 

大手と比べたら設備も劣るし

システムも劣るのかもしれない

そんな小さなこの塾でも

大手の塾を辞めてでも

自信塾がほうがいい、

大久保の授業を受けたい、と

通ってくれる生徒がいること

本当にありがたい、

本当に感謝です

 

 

 

 

自信塾を

大きくするつもりもないし

もっと売り上げを

上げようとも思わない

でも

来てくれる生徒の夢を叶えたい

それだけは強く思います

 

 

お金勘定が得意なその若者に

質問されました

 

 

「お金儲けと教育は

共存できるのか」と

 

 

 

僕も生活があるから

お金は必要やから

お金儲けを悪いことやとは

思ってないよ?

僕はプロやから

タダでは授業は絶対しないし

そのかわり

授業を受けてもらった生徒には

満足してもらえるような授業は

提供してるつもり。

経営者としては

お金勘定も大事なんやけどね

でもな

お金勘定をメインにして塾経営をすると

結局はそれって結局

損得勘定をしていることになって

損得勘定は

損得感情に繋がってしまう

でも教育は、

こっちが損するとか得するとか

それを超えたところで考えないと

いけないことも多々あるやん?

だから、そのお金勘定を

メインにして経営したら失敗すると

俺は思ってる

 

だから、

お金は追いかけたらあかんねん

自分の楽しいことを

笑いながら

ときに泣きながら

楽しんで全力でしていて

ふと

ふりかえったときに集まっているもの

やと思う

 

 

必死にメモをとっている彼

まるで、昔の自分を

見ているようでした

20代の僕は、

数学の指導方法について

でしたけど

 

 

 

彼がこれから

どんな風に成長していくのか

楽しみです

 

 

頑張れ、若者!!!

 

 

 

 

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