塾長の大久保です
僕の
「宝物の話」です
大学生のとき
お金がなくて大変でした
我が家の
大久保家の考え方として
「男は大学を自力で卒業する」という
方針があります
祖父も東大を
父も阪大を
叔父は東大を出てワシントン州立大学を
学費はもちろん
生活費まで自力で稼いで
卒業しましたので
僕もそうでした
大学時代は
週7で塾でアルバイトし
手書きで数学のテキストを作り
周りには「大変だね」って
言われていましたが
楽しくてしょうがありませんでしたね
確かに
貧しかった
だけど
全く
不幸では
ありませんでしたね
さて
そんな僕に
とても慕ってくれる後輩が居ました
彼も、いわゆる苦学生でした
彼は卒豪後
高校の数学教員を夢見て
数学科にきました
大学を卒業するときに
僕へのお祝いとして
その後輩が買ってくれたものがあります
後輩が
塾でバイトしたお金で買ってくれたもの
時計です
仕送りを一切もらわず
自力で大学に通っている
苦学生のその後輩
本当に
なけなしのお金で
僕に買ってくれたのだと
思います
僕も
あのころはお金がありませんでした
安い定食屋か
うどんぐらいしか
彼にご馳走できなかった
それでも
彼は僕に慕ってくれました
ROLEXや
BVLGARIや
貧乏大学生だった僕も
大人になり
そんなものを身に着けるように
なりました
でも
僕の最も大切なものは
そんな高価なものたちでなく
余裕のない後輩が
バイトして稼いだお金で
買ってくれた
この時計です
けして
高いものではありません
だけど
この時計にこめられた
後輩の思いは
もう2度と手に入りません
この時計が
僕の宝物です