塾長

本当に戻ってよかった

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塾長の大久保です

 

 

行きつけ、というと

かっこよすぎますが

よくいくラーメン屋さんがあります

 

 

大阪日本橋にあります

「麺のようじ」です

 

 

マスターとは

もう顔なじみでして

今のマスターの前のマスターから

知っています

 

 

そこのつけ麺が

とにかくおいしくて

よく行くのですが

 

 

じつは

前回、先月に行ったときに

いつも食べたつけめんが

おいしくなかったんです

 

「いつものパンチが無い」

という表現が

一番合っていると思います

 

 

 

でも、そのときは

じつはマスターが作っていたわけではなかったので

「そういうもんか」と思いましたが

帰り道には

「この味なら、もう来ないな」

本気でそう思いました

 

 

 

そしてほんの先日、

「同じ味なら、もう行くのはやめよう」

そんな気持ちで

最後の確認の気持ちで行ったんです

 

 

 

そしたら

いつものマスターがいて

なんと

いつもの味に戻っていました

 

 

 

で、あまりに嬉しくて

思わず “事の経緯” を

お伝えしたんです

 

 

恐縮ながら

あのままだったら

もう来ないなって思ってました、と。

 

 

すると、やはり

原材料を変更し

作り方を変えていたそうです

 

 

 

昨今の

原材料の高騰と

人件費の高騰で

以前の値段では維持できなくなり

やむを得ず、だったそうです

 

 

 

それを聞いて

本当に心から

悲しく切ない気持ちに

なりました

 

 

 

他の多くのラーメン屋さんと

差別化するメニューで

しかも

あれだけ美味しいものが

出来上がってにもかかわらず

値段の問題で

味が変わるほどの変更を

してしまったという選択に、

です

 

 

 

あの味は

唯一無二です

 

この店にしか出せない味です

それがブランド、というものです

僕の仕事と同じです

 

 

 

原材料が高騰することは

しょうがないことです

 

人件費が高騰することも

しょうがないことです

 

 

 

でも

それを店が被ることもおかしいと思う

 

 

 

それは

商品の金額に

堂々と乗せればいいと

思うのです

 

 

自分のブランドに自信があるなら

堂々と胸を張って

値上げをするべきなのです

 

 

なのに

値上げをすると

客が減るかもしれない、と恐れて

最も大事であり

最も尊いものである

“味”を変えてしまったこと

 

 

これは悲しかった

 

 

だから

本当に僕なんかが言って

ごめんなさい、と言った上で

申し上げました

 

 

ええもんは

高いんですってマスター

この味を守るためなら

堂々と値上げをするべきですよマスター

 

 

と、

恐縮ながら

お伝えしました

 

 

本当に思います

ええもんは高いんです

 

 

それで

高いからもう来ない、という客を

否定はしません

 

 

でも

その客の中で

その金額には

質が勝てなかったわけです

もうそれは

その客にとって

それだけのことだっただけです

 

 

 

僕が言いたいのは

どれだけリスクがあろうと

最も大切なものは

守らなければいけない、

ということです

 

 

 

 

絶対にお客は

味が変わったことは

わかってるはずです

だから、

金額を押さえるために

味を変えてしまうことの方が

リスクだと思うのです

 

 

 

 

変えるべきこと

変えてはいけないこと

 

 

すべてが

これだと思います

 

 

とりあえず

味が戻ってよかった

 

 

 

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