こんにちは、塾長の大久保です
イタリア旅行記 第5講 ローマ編
§1 バチカン市国
ローマの回にしたかったのですが
バチカン市国があまりにも
きれいだったため
これだけ独立させました
それでは
イタリア旅行記 第5講
ローマ編 §1 バチカン市国編です
イタリア・ローマ北西部の丘の上にあり
「ウァティカヌスの丘(Mons Vaticanus)」と
呼ばれていたことから
「バチカン」という名で
知られるようになったのがきっかけだそうです
バチカン市国の歴史は
4世紀に「サン・ピエトロ大聖堂」の建立
によって始まりました
イエス・キリストの弟子であった
『聖ペトロの墓』の上に大聖堂を建てたことで
この国が
キリストの中心地の1つとして確立
されたことも伺えます
8世紀に教皇に土地が与えられ
以降19世紀まで
教皇と共に栄えた歴史の数々
カトリックとは切り離せない深い歴史を持つ国として
世界中から観光客が途絶えません
19世紀末にイタリア王国が成立すると同時に
バチカンもイタリア領に
ならなければいけなくなりました
しかし
当時のローマ教皇ピウス9世が
それを拒んだことで
イタリアとの関係を断絶
50年以上、
「バチカンの囚人」と称して
バチカンに引きこもってしまいます
長い折衝を経て
ついに来たる1929年
終止符を打つことになります
教皇領を手放す代わりに
『バチカン市国』
として独立国家となったのです
バチカンを独立国家にした上で
『カトリック教会の特別な地位を保証する』
というものでした
カトリックの総本山として
有名なサン・ピエトロ大聖堂。
キリストの一番弟子であり
初代ローマ教皇の聖ペトロを祀った神聖な教会として
世界中から信者が参拝に訪れます。
16~17世紀にかけて
ラファエロやミケランジェロなどの
ルネサンス期の芸術家が改築に関わりました
↑ミケランジェロの作品で唯一
本人の署名が残された作品です。
1498~1500年
最初にローマに移住した際に
制作された彫刻「ピエタ」
神格化されたマリア様とキリストの像として
この聖地サン・ピエトロ大聖堂で
保管されています。
「ミケランジェロが想像した
最も美しい女性と最も端正な男性を彫刻した」
ことでも有名な傑作です
さて
世界中から沢山の人が訪れる
サン・ピエトロ大聖堂ですが
聖堂のドームの部分「クーポラ」に
上ることができるのを
ご存知でしょうか
大聖堂内部や博物館に比べると
訪れる人は少ないですが
美しいローマの街並みを一望することが
できます
美しいドームの天井や
側面のフレスコ画を
至近距離で見ることができ
下から見上げるよりも
圧倒的な迫力を感じられます
クーポラの頂上に出ると
360度全ての方角の景色を見ることができます
写真は、サン・ピエトロ広場からローマ市街の眺め
広場の向こうに続く通りはコンチリアツィオーネ通りです
この通りとテヴェレ川の交わるところの左側には
円筒形のサンタンジェロ城がみえます。
ローマ市内には高い建物が少ないため
このように美しい展望を望める場所は貴重です
広場の中央には高さ約25mのオベリスクと
2つの噴水があります
オベリスクとは
古代エジプトの特に新王国時代に多く製作され
神殿などに立てられたモニュメント
すなわち記念碑の一種です。
世界に現存しているオベリスクは
30本でその内の13本が
ローマにあります
紀元前40年頃
ローマ皇帝カリグラがエジプトから運び
16世紀後半にここに移されました。
サンピエトロ広場のオベリスクは
ローマにある13本のオベリスクの中で唯一
一度も倒れることがなかったものなのです
16世紀から一度も倒れていないのです
多くの戦争をこの地で見てきたこのオベリスク
ロマンがありますね
大聖堂の横には
美術館もあり
本当に大きくて1日では
なかなかまわりきれません笑
とにかく圧倒されます
日本人用の
案内イヤホンがあるのですが
そんなの
ひとつひとつ真面目に聞いてたら
何日あっても足りないぐらい
の美術品の量です
みなさんも一度
行ってみては
いかがですか?