こんにちは、塾長の大久保です
世の中が
どんどん暗い雰囲気に
なっていっている
そんな気がします
こんな時だから
ぜひ言いたいことがあります
特に
受験生とか
何かを目指して
勉強を頑張っている人は
特に聞いてほしい
今年
自信塾の生徒が
国立大学に合格した浪人生がいました
彼は
進学校に通っているわけでもなければ
特別、何か秀でていたわけでもない
じつは
高校1年から
ある事情で不登校になり
そこから
自分の部屋から一歩も
出ることも出来なくなり
社会生活が
一切出来なくなりました
ご両親は
ひどく心配し
ひどく落ち込まれ
でも
すでにもう
どうすることも出来ない状態でした
ある保護者の方の紹介で
僕はご連絡をいただきまして
僕が受け持つことになりました
僕が初めてお家に行かせてもらった時
彼の部屋のドアの外から
彼に話しかけたことを
今でも覚えています
「こんにちは、大久保です」
「・・・・」
「ちゃんと、ご飯食べてる?」
「・・・・」
会話・・・ではなかったね
僕が一方的に
彼にボールを投げていました
ご両親は
何回かかってもいいから
彼の力になってほしい
そんなお気持ちでしたので
僕がすることを
信じて待ってくれました
何回そんな時間を過ごしただろう
彼が僕に
ボールを投げ返してくれました
ドア越しで
話すことが増え
ドア越しで
笑いあうことが増え
全部
ドア越しだったけど
僕と彼の心はの間には
厚い扉は、もうないと
思っていました
彼がカギのかかったドアを
開けてくれた日
足の踏み場もない部屋に
彼が僕を受け入れてくれた日
僕の座る場所を
つくってくれていたね
その場所だけ
ごみを片付けてくれていたね
カーテンも閉め切った暗い部屋で
ごみで溢れた君の部屋の中で
僕の座る場所を用意してくれた
僕があのとき涙を流したのは
部屋が汚かったからじゃないよ?
僕は部屋の中にいるとき
君の心の中にいる気がして
「こんなに苦しいんだね」と
「こんなに思いが整理できていないんだね」
そう思えて仕方なかったんだよ
「一緒にかたづけようか」
次の日
カーテンをあけて
窓をあけて
一緒に部屋の中を片付けたね
いろんなものが見つかったね
写真のアルバム
学校のプリント
食べかけのお菓子
あの部屋は
やっぱり君の心の中
そのものだったね
ペンをもって
数学を始めたのは
君の部屋の前に座って
ドア越しに話し始めてから
3か月ぐらいかかったね
ご両親は
「奇跡が起きた」って
表現していたけど
君は
ずっとこうしたかったんだよね
こうして
勉強をしたかったけど
不登校になって
部屋に閉じこもってしまってから
どうやって
そのきっかけを作ればいいのか
わからなかった
それだけだよね
ご両親の作ってくれたきっかけを
これまでその優しさを素直に受け入れられなかった
それだけだよね
「俺、なんとかなりますか?」
「俺がなんとかしてあげる」
僕と一緒に
勉強をしはじめて
数学を好きになってくれたね
そこから
ドアに鍵をかけることは
しなくなったね
長い時間一緒に勉強したね
ひとことも
弱音をはかずに
すべきことだけを
完ぺきにこなしたね
ゴミだらけの部屋で
どうすればいいのかわからず
毎日を息が詰まりながら過ごしていた君が
国立大学の合格に
とうとうたどり着いた
君は学んだね
努力することで必ず得られることがあるということ
君は学んだね
自信は努力からしか生まれないこと
君は学んだね
やればできるってことを
国立大学に合格したことは
すごいことだ
でもね
「俺はやればできる」ってことを
胸を張って俺に言ったとき
国立大学に合格したことよりも
生きていく上で大切なものを
手にしたんだよ
「自信」だ
そして
ふたりの約束があったな
大学に合格するときは
ご両親がお前に「おめでとう」という前に
お前からご両親に「ありがとう」と
言える大人になろうな
それを
見事に果たしたな
教えてきた身として
俺はお前を誇りにさえ思えたよ
今、
新型コロナウィルスの影響で
学校が休みになり
不安に思っている受験生も
多いだろう
でもね
この彼の境遇を思い出して欲しい
成長するのに
大切なのは
君を取り巻く環境じゃない
春には花が咲き
夏には実を結び
切ない秋をくぐりぬけて
冬を耐え忍ぶ
僕らは
いつも目まぐるしく変わる中で
こうして生きてきた
こうやって
生きている景色が変わっていっても
僕らは
たくましく生きてきた
問題は
周りの環境なんかじゃない
何をすればいいのか
どこに向かい進むべきか
そう思う時が来たら
心に信じた道を選んで行けばいい
本当に大切なことは
たったひとつだけ
自分が選んだ答えを
嘘にしないで
生きていくということ
答えを変えるな、ってことじゃない
答えが変わってもいい
むしろ
答えなんて変わるもの
だけど
答えが変わることの理由が
自分に対しての甘さや
周りの環境のせいにしては
絶対にいけない
それこそその答えが嘘になってしまう
今、あなたがどんな境遇でも
今、あなたがどんな逆境でも
そんなことは
全く関係ない
君が
いつどっちに
一歩目を踏み出し始めるのかだ
あなたが
どんなきっかけで
一歩目を踏み出せるのかだ
世の中
暗い雰囲気になってきたけど
こういうときこそ
気をしっかり持って
自分の将来に
確実に向かってほしい
君が思えば
君が願えば
必ずそうなる
努力は絶対に裏切らない
夢は思い続ければ必ず叶う
彼が
国立大学に合格したように
学校が休みになったり
いろいろ不安もあると思うけど
けして弱気にならずに
目の前のすべきことを
ひとつずつひとつずつ
それでいいんだ
もう一度言いますね
問題は環境ではない
一歩目をどう踏み込んでいけば
いいのかだ
そう
全ての未来は君次第だ!
未来の君を救う神様がいるのなら
それは今の君です