塾長

終戦記念日 

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塾長の大久保です

 

 

 

じつは

約3年前、縁あって

鹿児島に行きました

 

 

 

 

その際、

鹿児島県

南鹿児島市にある

「知覧特攻平和会館」に行きました

 

 

 

鹿児島中央から

バスに乗って1時間弱

 

 

 

 

 

 

 

 

 

知覧特攻平和会館、

そう、

特攻隊の飛行機基地として

の知覧です

 

 

 

 

特攻隊として

この知覧飛行場から

多くの若者が

飛び立ちました

 

 

 

じつは

終戦間際には

現在の国立大学の学生や

全国の医学生も例外なく

特攻隊として

出征していたそうです

 

 

 

彼らの操縦する飛行機には

左の翼に片道分の燃料を

右の翼に100キロ爆弾が

装着されていて

そのまま

敵の空母に

体当たりするのです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかも

全ての飛行機が成功するわけでなく

体当たりする前に

墜落するものや

撃墜されるものも

少なくなかったそうです

 

 

 

 

知覧特攻平和会館には

彼らの

最後の手紙が

展示されています

 

 

 

 

多くの場合

出征は

その前日に知らされたようです

 

 

 

 

 

その前日に

彼らが書いた手紙が

彼らの写真とともに

展示されていました

 

 

 

 

彼らは

生活をこの三角兵舎で送りました

そしてここで

手紙を書いたそうです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

多くの手紙に書かれていた言葉

 

 

 

 

父上様、母上様

末永くお幸せにいてください

 

 

 

父上様 万歳

母上様 万歳

 

 

 

この言葉が書かれていました

 

 

 

 

展示品を見ながら

「死ぬの、怖くなかったのかな」

そう口にする人がいたのですが

 

 

 

 

これは

僕の推測なのですが

 

 

 

そりゃ、

死ぬのが怖くない人なんて

絶対にいないと

思うのです

 

 

 

 

敵の空母が見えたとき

死ぬのが目の前に迫ったとき

怖くない人なんて

きっといないはず

 

 

 

 

でも

その怖さを超える

「ある感情」が

彼らの心に

あったと思うのです

 

 

 

 

それは

大切な人を守りたい気持ち

大切な人の幸せを願う気持ち

 

 

 

 

この気持ちが

彼らの心の中で

死ぬのが怖いと思う気持ちを

超えていたのだと思います

 

 

 

 

 

自分はどうなってもいいから

大切な人には

幸せになってほしい

 

 

 

 

もし

自分が命を落としてでも

敵の空母を沈められたら

大切な人達が

怖い思いをしない

死ぬことのないのかもしれない

 

 

 

だったら

私がこの飛行機で・・・

 

 

 

 

 

 

だから

飛行機で飛んでる時も

敵の船に体当たりをする

その瞬間も

 

 

 

きっと

大切な人を

想っていたにちがいない

 

 

 

僕は

知覧特攻平和会館で

そう思いました

 

 

 

 

彼らが

最後、飛行機で船に体当たりする人生を

送ったことが

幸せだったのか

そうでなかったのかは

僕にはわかりません

 

 

 

 

それは

僕が決めることじゃなくて

彼らが決めることだから

 

 

勘違いしないで欲しいのは

特攻隊のことや

そういう戦法や

戦争全体を

肯定しているわけではないんです

戦争なんてない方がいいに

決まってるんだから

 

 

 

 

でも

大切な人の幸せのために

大切な人を守るために

生きることができたことは

僕の考えでは

幸せなことだと思います

 

 

 

 

そして

今の僕たちの平和は

彼らや相手の・・・

味方とか敵とかじゃなくて

多くの人間の犠牲の上に

成り立っていることを

僕らは忘れてはいけないと思うのです

 

 

 

 

さっきも言いましたが

戦争を肯定しているわけではなくて

でも

そういう出来事、

そういう歴史の上に

僕らの平和があると

僕は思います

 

 

 

 

人間として

この社会で生きるならば

過去に

このような歴史があったことを

知る義務があると思います

 

 

 

多くの若者が

大切な人を守るために

飛び立ったこの地で

手を合わせて言いたかった言葉があります

 

 

 

 

 

自分を犠牲にして

大切な人を守ったあなた

あなたの想いはきっと

大切な人に届いていますからね

あなたのおかげで

今こうして

僕らは平和に過ごしています

本当に、お疲れ様でした

ゆっくり、

お眠りください

 

 

 

 

 

今、僕らが

こうやって

自分の夢に向かって自由に

歩いていけること

 

 

これは

夢に向かって歩いていくことを

諦めざるを得なかった

多くの若者の犠牲にの上に

成り立っていることを

忘れてはいけないと思います

 

 

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