塾長の大久保です
「先生、学費が払えない。
だけど、なんとか娘に
大久保先生の授業を
受けさせたいんです」
彼女が高校生の時
お母さんが
涙を流しながら
僕におっしゃった言葉です
彼女は本気で
僕に数学を習いたかった
その気持ちを
ご両親に
涙を流してお願いしたそうです
その
子供の気持ちを
お母さんは
きっと嬉しかった
親として
その子供の気持ちを
なんとか大切にしたい
でも
それを叶えてあげられない現状に
子供に対して
申し訳なさと情けなさと
複雑な気持ちが
きっとあった
そして
悩みに悩んだ結果
お母さんは
僕にお話をしてくれたに
違いない
僕は
そう感じました
僕はその話を
お受けすることにしました
毎月、ご無理のない額
お支払いできる一定額だけ
頂いて
僕は彼女に
数学を教えることにしました
彼女は
与えられたチャンスを
100%生かして
必死に頑張りました
「しんどい」とか「辛い」とか
一言も漏らさずに
黙々と努力しました
彼女は
「特待生」として
公立大学の工学部に
合格しました
家に経済的な負担を
かけたくない
その気持ちから
大阪大学へ行ける能力が
あったにも関わらず
優秀者は
学費が全額無料になる制度のある
地方の公立大学へ進学しました
お母さんは
彼女が大学へ行った後も
一度も、滞ることもなく
毎月同じ日に
残りの学費を
払い続けてくれました
支払いが
苦しいときも
あったでしょう
それでも
一度も遅れることなく
僕に払い続けてくれました
完済した日の
お母さんからのお言葉は
今でも忘れられません
そんな彼女は
大阪大学の大学院の入試に合格し
この4月から
大阪大学大学院工学研究科へ
進学します
報告をくれたとき
「あのご恩は一生忘れません」
と、僕に言った彼女
大きくなった彼女に
僕は
心から嬉しかった
彼女は
きっと成功すると思います
勉強ができるありがたさを
心から
感じることができるから
彼女に
数学を教えた者として
心から嬉しいです