塾長

戦争は過去のものではない

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塾長の大久保です

 

 

今日見たニュースに

涙を流すお父さんに抱かれた

生後5か月の赤ちゃんが

テレビに映りました

 

 

包帯で

右足をぐるぐる巻きにされ

顔は傷だらけです

いたるところから

血が出ています

 

 

ロケットが飛んできて

マンションが崩壊

お母さんと兄3人

が亡くなって

生き残ったのが

お父さんとその赤ちゃんでした

 

 

僕は

涙が止まりませんでした

 

 

日本では

「戦争」はもう

「昔の話」として

語られます

 

 

しかし

 

 

今もなお

空から爆弾が落ちてくるのを

怯えながら生きている

そんな国、地域があります

 

 

大人たちは

大人たちの正義の名の元に

ロケットの発射ボタンを

押すのでしょう

 

 

しかし

子供たちは

何の関係もありません

 

 

その正義の側

その正義の反対側

どちらの側にいる子供たちも

何の関係もありません

 

 

その子供たちが

なぜ

こんな傷を

負わなければいけないのでしょうか

 

 

さらに

また違うお話ですが

 

 

 

原爆で孤児になり

孤児院で育ち

後に元町高校から

広島大学教育学部へ進学し

小学校の校長先生をされた方が

テレビでこうおっしゃっていました

 

 

 

原爆が投下された当時

川のほとりを

歩いていたところ

赤ちゃんの泣き声がしたそうです

 

 

 

皮膚が溶けて

血だらけになった母親の体の下で

かろうじて生き延びた赤ちゃんが

居たそうです

 

 

その赤ちゃんも血だらけで

泣き声は次第に

小さくなっていったそうです

 

 

孤児院で生活をしているときも

ふと

見知らぬ家の明かりが

灯っているのを見るだけで

孤独感と、寂しさと、虚しさで

声を上げて泣いていたそうです

 

 

一人だと心の中にしまえることも

灯った明かりが

心の中にしまったはずのモノを

あふれさせてしまうのです

 

 

 

その孤児は

その赤ちゃんと自分の境遇から

教育の道を志し、

勉強したそうです

 

 

今お話した

いずれの子供も

何の罪も

何の責任もありません

 

 

なのに

それなのに

なぜ・・・

 

 

涙が止まらないので

書くことにしました

 

 

 

それと

これは書こうかどうか

とても悩んだのですが・・・

 

 

 

今日2歳のお子さんが

海に落ちて

亡くなりました

 

 

 

2歳と言えば

もう言葉も話せて

お父さん、お母さんの

認識もある年齢です

 

 

海に落ちたとき

子供には

今自分に何が起きたのか

わからなかったでしょう

 

 

でも、

息が出来ない

水が冷たい

苦しい

 

 

 

そのとき

きっと思ったはずです

「お母さん、お父さん、助けて」

 

 

 

彼女は

そう思いながら

苦しさと

寂しさの中で・・・

 

 

なぜそうなったのか

そんなこと

僕にはわからないし

誰が悪いとか

誰に責任があるとか

僕が言う立場にはない

 

 

 

だけど

まだ見つかっていない

その2歳の娘さんには

抱きしめて言いたい

 

 

苦しかったね

冷たかったね

寂しかったね

もう大丈夫だからね

 

 

もう大丈夫だから

ゆっくりおやすみなさい

 

 

全ての子供に

何の罪もない

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