塾長の大久保です
教育学部で学んだことが
今の僕の教育活動に
大きな影響を与えています
数学や
数学教育に関してはもちろん
教育心理学や
集団心理学
青年心理学など
興味があって深堀をしたものが
生徒の指導で
大いに役立っています
例えば、
ある調査によると
虫が嫌いな子の
多くの親が
虫が嫌いだったそうで
そこには
正の相関が強いことが
調査結果からわかっています
簡単な例でいうと
虫を見た親が
「きゃ!」っと声を上げるだけで
それをそばで
見て聞いている子供は
「虫は怖いものだ」と
認識するように脳に残ります
もちろん、
親はそんなことは考えていませんから
子供が虫が嫌いになっても
自分がその理由を生んだとは
思っていません
このように
子供は親のひとつひとつの行動を
確実に正確に見て
学んでいます
じつは、これは
勉強も
同じことが言えます
親が
何気に行っている言葉を
子供は聞いていて
子供はその通りに
認識するのです
「昔、宿題とか嫌やったわー」
親のこの言葉は、
子供の中で
「宿題は嫌なもの」という風に残り
「数学とかほんまわからんかったわ~」
これは
「数学はわからないもの」という認識に至ります
「お母さんは、勉強は苦手やったから」
この言葉は最も罪が重くて
「勉強は苦手なもの」
という認識が起こります
子供の中のこの認識は
勉強に対して
無意識の領域でフィルターを
かけることにつながります
すなわち
無意識なので
子供はその自覚は無く
子供は
知らない間に勉強が嫌いになり
そして
そんな子供を見ている親は
子供が勉強しないと
「勉強しなさい!」と子供に言うのです
悲劇です
もちろん
子供が勉強をしなくなったことの
最たる理由が何なのかは
断定はできませんが
子供を勉強嫌いにさせてしまったのが
身近な大人である例は
少なくありません
あと
子供の前で
母親が父親の悪口を言っていたり
愚痴をこぼしている場合も
子供の中で残るものは
言わずもがな・・・・です
学級崩壊が
増加の傾向にあります。
確かに教員の力量不足も
原因としてあげられるとは思いますが
学級崩壊を起こした中心的人物の
家庭環境を探ると
学校の先生に対して批判的な意見を
言っている保護者が多く見られた、という
調査結果もあります
僕はべつに
親を責めているわけでは
ありませんし
そんな気もありません
ただ
僕が言いたいのは
子供は
親の何気ない言葉も
ちゃんと聞いている、
その言葉を
記憶の深いところで
認識の軸として残している、
ということなのです
だから
子供には
勉強に対して
ネガティブな言葉を
かけて欲しくないのです
お気持ちはわかりますし
言いたくなるのもわかります
でも、です。
息子の理一朗が
遊んでいる姿を見て
つくづく思います
無邪気に遊んでいるこの笑顔を
勉強に対して
曇らせたくないのです
僕は大学で数学を学び
今があります
今の僕の立場も生活も
それがあって
そして、授業を受けたいと
思ってくれる人が居てくれてのこと
なのです
だから
「学び」とは
けして、嫌なことではなく
自己実現の方法の一つで
極めて尊いものだと
僕は思うのです
勉強しなさい!と
大声を張り上げることが
教育なのではなく
理一朗が
勉強に対しても
この笑顔でできるように
してあげることが
僕らが出来る教育なのだと
思います
↓
理一朗にピントが合っていれば
最高だったのに笑