塾長

今のままでいいのでしょうか

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塾長の大久保です

 

 

先日、大阪府立高校の教員をしている

昔の生徒と

飲みに行くことがありました

 

 

いろんな話をしましたが

「推薦入試」について話をした内容が

印象深かったです

今は、推薦入試とは言わずに

総合型選抜、学校型選抜、とか言いますね

 

 

 

その元生徒は

今年は

高3の担任をしているのですが

先日、3者面談をしたときに感じたのが

 

 

推薦入試というものは

「受験勉強をあまりせずして

しかも、早く進路が決まるという入試」

という印象が

蔓延しているそうです

 

 

 

「一体、

大学に何しに行くのか・・・」

 

 

 

そう思ったそうです

 

 

 

その

間違った印象を持っている保護者や生徒が

悪いのでしょうか

 

 

 

たしかに、

その保護者や生徒が

推薦入試に対して

間違った解釈をしているのですが

しかし、

間違った解釈をしてしまうような

入試のシステムを

一部の私大が作っているのも確かなので

 

 

僕は、やっぱり

大学が悪いと思うのです

 

 

 

僕は、

勉強ができることだけが

人生で大事なことの全てだとは

けして思いません

 

 

しかし

大学に行って勉強をしたいのであれば

少なくとも

高校段階程度の勉強が

理解できていないと

意味が無いと思います

 

 

 

特に理系は

高校段階の数学や理科を理解していないなら

大学の授業を受けても

先生が言ってることを理解することは

ほぼ不可能でしょうし

さらには何かの議題に関して議論も出来ません

 

 

なのに

数学や理科や英語の試験もない推薦入試が

私大で多すぎるのです

 

 

一度聞いたことがあります

「なんで、教科の試験を課さないのですか?」と

すると、

大学の広報担当は

「その方が生徒の受験のチャンスが増えるからで

チャンスが増えると合格する可能性が高まるんです」

と、真顔で答えてくれました

 

 

信じられません。

 

 

「でも、これでは教科の理解度が問えないので

生徒達は入学した後の勉強が大変ではないですか?」

と聞いたところ

「そういう生徒が多いのでうちの大学には

再教育システムがあって、

勉強が辛い生徒には

この授業を取ってもらって理解を深めてもらいます」

 

 

「そういう生徒を減らすために

入試で教科の試験を課せばいいのでは?」

と聞くと

「それをすると、高校生が受験してくれなくて

受験生を集めるのが大変なんです」

 

 

と、真顔で答えてくれます。

結局、

 

 

教科の試験を課さないのは

受験者数を確保するため、なんです

 

 

この大人の下心の

被害を一番こうむるのは

入学してしまった生徒たちなのです

 

 

大学受験、

本当にこれでいいのでしょうか

 

 

合格させればそれでいい、

合格者数が増えればそれでいい、

そんな

無責任な塾にはなりたくないのです

 

 

子どもが

人生の来たるべき逆境を

乗り越えられるような強い精神力をもてるよう

そして

大学に行って実りのある学びと理解と成長を

遂げられるよう

 

そのためにも

勉強をしっかりと頑張って

そのうえで、

大学に進学して欲しいと

切に思います

 

それを実現してきましたし

それを絶対続けられる、

そんな塾でありたいと思います

 

 

そして

そんな教育者でいよう、

元生徒で教員をしているやつと

そう決意しあいました

 

 

 

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