保護者様からの寄稿
息子は高2の12月から自信塾にお世話になりました。
高校入学直後から入塾するまでの約2年もの間、学校の定期テストはもとより外部模試の点数も偏差値も散々なものでした。
唯ー、数学は昔から好きでしたが得意ではありませんでした。しかも他の教科は数学に比べても更に苦手といった、いわゆる八方塞がりな状態でした。
本人は「塾には行きたくない」と言う割には何の手立てもなく、自発的に勉強をするわけでもなく放課後は部活や友人と遊ぶ事で1日が終わる、そんな日々を2年間過ごしていました。
そんななか、自信塾を見つけ入塾させてもらうことになりました。
これまで何もしてこなかった息子ですが、
ところが入塾後はそれなりの覚悟を持って入ったこともあり人が変わったように勉強を始めました。
高2の冬に掲げた目標は当時の模試の偏差値では到底届かない難関大学でした。
普通なら当時の実力と志望校のレベルに開きがありすぎて
「無理です」と言われてもおかしくありませんでした。
そんな目標だったにも関わらず、自信塾の大久保先生は、息子にあった入試までの勉強プランを考えて下さり、それに則った授業が始まりました。
入塾最初の3ヶ月は学校の勉強もそっちのけで、塾の勉強に取り組まないと着いていけないほどのスピードで授業が組み込まれ、息子の疲弊具合と塾への授業料のお支払いは想像を遥かに超えたものでした。
「こんな調子で入試までやっていけるのか」と見ていて私は不安になるも、息子はそんな事を言っている暇もない程、勉強に明け暮れていた時期でした。
12月に入塾させてもらい、そして気が付けば春休みになり、あれだけ勉強習慣などほぼなかった息子が、
3月のまだ寒い明け方4時に自らアラームをセットして、自分で起床し、早朝から勉強を始めたのです。
そこから夜寝るまでずっと勉強をするという勉強漬けの日々が続きました。
あれほど嫌だった勉強でしたが、理解できると楽しくなってきて、やっと受験の軌道に乗り出したんだなと両親で嬉しく思っていた矢先、息子の持病が再発し入院そして手術を受ける事になりました。
すぐに塾の先生にもご連絡をすると、大変ご心配を頂き、「勉強を焦る気持ちもあるだろうけど今はしっかり治して、また元気になったら一緒に頑張ろう」と大久保先生は仰ってくださいました。
その後、無事に復帰してからも、塾の事務員の方々が体調面を気遣ってご連絡を下さったり、大久保先生は、本人の意志を尊重して遅れた部分を取り戻すプランを立てて下さったりととても親身になって考えてくださいました。
そして高校3年の夏休みを迎える頃には、すっかり数学の楽しさに魅せられ、何かといえば「数学の楽しさ」や「大久保先生の授業の凄さ」を家で語るようになっていました。
大久保先生の数学は非常に濃厚で、解き方だけを教えられるような授業ではなく、常に考えることを求められる授業なので、授業中に一瞬でも気を緩めることができない、常に考えてついていくのに必死で2時間があっという間で楽しいんだ、とよく言っていました。
大久保先生との数学のやりとりについていくのに必死で、ただ大久保先生の数学の授業は聞き漏らさずしっかり理解できれば得られるものはとてつもなく大きい、そしてなにより、大久保先生ご自身が本当に数学や数学を教えることがお好きで、それだけ数学が好きな人が教えてくれるから、大久保先生の授業の僕への影響力は半端ないんだ、と言う話を何度も何度も聞かされました。
もちろん、勉強に対する態度にもとにかく厳しくて、授業が濃厚な分、復習の量も多く、挫けそうになった事も何度もあったようですが、大久保先生は僕の良いところをたくさん見つけてくれて、ものすごく褒めてくれるんだ、と嬉しそうに言っていました。
弱音を上げながらも、机に向かっている息子の姿を見ると、親としては辛い気持ちもありましたが、この「今の苦しみ」が息子にとって必ずプラスになると信じて、見守ってきました。
数学の話ばかりになりましたが、英語に関しても入塾前は高校の学年で最下位に近い成績でしたが、息子に合ったやり方で伸ばしてくださりすっかり英語が苦手科目ではなくなりました。
化学も同じく基礎すら理解していなかった状況からー通り解けるまでの実力を付けてくださいました。
英語も、化学も、数学も、わからないところは何度も質問しに行ったようですが、その都度とても熱心に丁寧に理解できるまで付き合ってくださったそうで息子も厚い信頼を寄せていました。
そしてどの教科も共通テストまでに仕上げて頂き、自信を持って試験に臨む事ができました。当日は落ち着いてこれまでの成果を発揮できました。
そして迎えた国立二次試験。いよいよかと思った矢先、試験のわずか5日前にまた持病が再発してしまいました。
今回は軽度なものだったので、1週間程安静にしていれば治るものでしたがゆっくり療養している時間はありません。
息子はその病の、痛みと苦しさがある中も「このままやるしかない」と予定通り二次試験を受ける事を決意しました。
2日前に会場近くのホテルに入りました。
夜も痛みで寝返りすら打てない日が続き、試験前夜も痛みが激しくて夜中の2時過ぎまで眠れなかったようです。
それでも当日は、最後まで試験をやり切る事ができました。
病気の苦しさに加え、迫る試験への不安とで精神的に打ちのめされそうになりながらも、
この1年間自信塾で歯を食いしばって頑張ってきた自信が大きな力となり、当日は痛みも忘れるほど集中して問題を解くことができたと、息子は言っていました。
毎日辛いと言いながらも諦めずに続けてきた自信塾での日々が、勉強の理解を深める成長だけでなく、病気の痛みに打ち勝てるほどの精神力を養い、そして備えてくれていたのだと、息子の言葉を聞いて、改めて知らされ感謝の思いが溢れ、まだ合格していませんが涙がとまりませんでした。
全ての様子を見ていた私は、息子が試験を無事に終えることができただけで十分でした。
ところが、その13日後の合格発表で息子の受験番号があったのです。
もう私は、涙が止まりませんでした。
これまで辛い勉強に耐え、諦めず頑張ってきた息子を親として、誇りに思いました。
そして、改めて自信塾にお願いして本当に良かったと心底思いました。
息子の長い人生の中では、たった一年だったかもしれません。
しかし、自信塾で過ごした息子のこの一年は、息子にとっても我が家にとっても、宝物になったはずです。
大久保先生をはじめ、ここまで息子を導いてくださった先生方、そして事務員の方々に心より御礼申し上げます。
そして今後の自信塾のご発展を切に願っております。
1年と3ヶ月間。息子が大変お世話になりました。
ありがとうございました。